事例紹介

  • 株式会社近鉄エクスプレス様 Oracle Developer バージョンアップサービス 事例

    ソリューション マイグレーション
    サービス Oracle Developer バージョンアップ
株式会社近鉄エクスプレスは海外34ヵ国・226都市・374拠点を誇る、日本の大手国際総合物流企業です。国際航空貨物輸送、国際海上貨物輸送、ロジスティクスなどワンストップで提供しています。その中枢を支えるシステムの一つに輸入業務システム「K-INGシステム」があります。
近年は国際物流の増大と複雑化に対応し、他物流会社との連携だけでなく顧客サービス情報のもとになる、重要なシステムです。

K-INGシステムについて

1997年に稼働した「K-INGシステム」は、Developer6iで構築され、長年培った日本の輸入業務ノウハウを集めた仕組みです。
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【背景】Oracle Developerの老朽化対策が急務に

かねてより近鉄エクスプレスの情報システム部門ではOracle Developer6iで構築されたK-INGシステムについて、Oracle10g以降の動作保証がされていないことやWindows7に対応されていない問題等、保守性について問題となっていました。2015年をめどに基幹データベースサーバの入れ替えが決定し、K-INGシステムもOracle11g対応を期限までに完了させる為、Oracle Developerに対する技術力の高い会社、数社に提案依頼を行いました。

近鉄エクスプレスさまの要求は次の5点

No.1 Oracle Developer6i(現行)で実現されている機能を保持する
No.2 現行のオペレーションの品質に支障なく輸入業務が継続できる
No.3 サポート切れのリスクを排除できるようなツールを選定する
No.4 運用・保守を見据えた対障害性の高いシステム構成にする
No.5 当社データベース更新計画に準ずるスケジュールで遂行する

【取り組み】DCRにOracle Developerのバージョンアップを頼んだら…。

KWE詳細画面②

調査フェーズ対応で問題点と対策を洗い出し

DeveloperのVerUPは従来のクライアントサーバ方式からWeb方式に変更となる為、現在の機能が継承できるだけでなく、運用に耐えられるか等がポイントとなります。DCRサービスでは「調査フェーズによる洗い出し」を行う事によってシステム的な調査だけでなく、現場業務の実態も調査いただきました。そのおかげで当初はWeb化すればPDFの出力は当たり前で、それほど現場に影響はないであろうと想定しておりましたが、現場業務実態調査の結果、予想以上に業務負荷が高くなってしまい、これまでの利便性が失われてしまう事を早期発見することができました。これが直接、印刷をVBS活用により継続する判断にもつながり、結果として利便性をキープできた事は非常によかったと考えております。

DCRオフショア利用でコストと品質を両立

本プロジェクトでは独立海外子会社(北京DCR・ミャンマーDCR)による一部開発のオフショアを実施し、品質は適切なDCRの日本側受け入れプロセスによって保持されました。結果として、コストと品質を高めたプロジェクト遂行を行う事ができました。
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スケジュール通りに稼働

プロジェクト終盤では、近鉄エクスプレス側ビジネステスト/ユーザーテスト実施時にも手厚いサポートをいただき、本番移行手順についてもいろいろアドバイスをもらえたことにより、計画通りのスケジュールでスムーズな稼働を迎える事ができました。結果このプロジェクトは社内でも高い評価を受けたプロジェクトとなりました。

お客様の声

KWEダウンロード画面
・プロジェクトの成功もですが、もうひとつ重要な成果としては、若い人員でやり遂げることができたことにあります。プロジェクトを任せた結果、若い人員が非常に成長したことを実感しており、いいきっかけになったと感じています。(右:佐藤課長様)
・DCRさんとは、本当にいい関係でプロジェクトを遂行できました。プロジェクト途中でかなり無理な要求を強いた事もありますが、それに対しても真摯に向き合ってくれました。その姿を見て、DCRさんの負担が大きくなりすぎないよう、無駄を省いたり負荷分散したりするように心がけました。業務を通じて、プロジェクトコントロールを少しは覚える事ができたと感じています。(中:小池主任様)

【展望】今後について

昨今、法改正や業務改善など、輸入業務を取り巻く環境は刻々と変化しており、輸入業務システムであるK-INGシステムにもさまざまな改善・改修要求が出てくると考えております。DCRさんとは今回の改修をきっかけに、末長いお付き合いをしていただければと考えております。
KWE詳細画面④

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